ぼんやりしているうちに季節は変わった

日曜日

ずっと行きたかった鶴舞中国茶のカフェにようやく行けた。お茶の種類が豊富で普段あんまり飲まないのにしようと思ったけど、ちょっと暑かったから、白茶の白牡丹を注文した。

今まで中国茶がぼんやり好きだったけど、2021年は中国茶との縁がすごくあって、素敵な先生と出会って中国茶を本格的に習い始めたり、別に講座に行けたり、たまたま訪れたお店が毎月通う場所になったり、お茶についてすごく勉強できた年だった。これがやりたい!と望めば叶えられるし、やっぱり縁というのはあるらしい。

 

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月曜日

最近自分の人生についてよく考える。

わたしは今24歳だけど、20代半ばという年齢の相応しい生き方が分からなくなった。大学を卒業して、周りより半年遅れで仕事に就いて、仕事に慣れていってと何やかんややっていたら知らない間に24歳になっていたけど、周りの友達は結婚ラッシュだったり、学生時代実家暮らしだった人が一人暮らしを始めたり、ふるさと納税とか積立NISAを始めたとか資産運用の話をしていたり、自分の生活や人生についてちゃんと進めている。それなのにわたしは、一体何から手をつけていいか分からず、やりたいことだけやってぼんやり生きている。一人暮らしが始められるのか、結婚して初めて家を出るのか、そもそも結婚をするのか。生活の環境が大きく変わるのはいつなんだろう。いざ、変わったときにわたしは色んなことをちゃんと出来るのか。不安で仕方なくて、最近はそんなことばかり考えている。

 


火曜日
毎朝一話ずつやってる韓国の時代劇を録画したのを寝る前に観る日課が出来た。寝る前に楽しみがあるとちょっと充実した気持ちで眠れる。わたしは小さい頃から何故か時代劇が好きで、おじいちゃんおばあちゃんと毎日観ていた。多分松平健とか昭和の俳優さんの顔(キリッとした顔?)がタイプだ。時代劇が好きって人に話したら渋いねって言われるし会話が拡がらないから言わないけど、どうやら昔の文化とか武術とか剣術に興味があるんだと思う。「武士が好きだったんだよね」って友達に言ってみたら「お侍ちゃん?」って返された。いや、そうじゃないのよ。

 


水曜日
『「私可愛くないんです」に対して「可愛いよ」って返すと「どこがですが?私は可愛くないと思う」って言うけど、「そうだね」って返すと「ひどい…どこが可愛くないんですか?」って言うタイプの女の子』に対して、ひとこと「ソクラテスか」って言った先輩のセンスに爆笑した。
ソクラテスが現代にいたら絶対めんどくさい人認定されてると思うけど、わたしの脳内でも常にソクラテス式問答法をやってる。

例えばさっきの自分の可愛げについてだって、それから街の中で見つけた意図が分からない看板の存在意義についてだって、とても人には問わないけど自分の中では随分と問答法をやった。
そういえばミルクボーイのネタもそんな感じだ。
実はみんなソクラテスなのかもしれない。

 


木曜日
昨夜は疲れすぎて22時半には眠れた。普段は5時間半くらいしか寝れていないけど、7時間睡眠をきっちり取ったら、びっくりするくらい頭が冴えていたし全然身体が重くなかった。わたしはずっと睡眠を疎かにしてきたけど、一日の質を良くするためにはやっぱり睡眠なんだなって思った。
何だかよくない考えが浮かぶようになってきたら、とにかく寝たほうがいい。


金曜日

名古屋のシンボルのナナちゃん人形が、水曜日から不在になっている。もう48年間も何度も着替えをしながら名古屋駅に立ち続けているから、一度綺麗にするために京都に運ばれたらしい。ナナちゃん人形って検索したら、「臨時休業」って出てきて、そうか、ナナちゃんは24時間営業を48年間もやってきたのかって思った。ナナちゃんが不在の間は代わりに妹のミナちゃんが立っている。ナナちゃんは16mだけど、ミナちゃんは1mしかない。ちっちゃくて可愛い。

 

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土曜日
中国茶二胡と、趣味が中国文化のものばかりだし、今度は中国語を勉強しようと思い立って、本屋さんで中国語のテキストコーナーにいたら、年配女性に話しかけられた。
彼女は大学で英語のグラマー(文法)を専門的に教えている教授らしいが、50歳近くなってからケンブリッジ大学に留学をしたらしい。
グラマーは専門だけど、英会話は毎日朝ご飯の準備をしながらNHKのラジオ英会話を聴き流して、実際にロンドンへ行って現地の人達と話すことで身につけたと言っていた。
どうしてわたしに話しかけてくれたのかは分からないけど、それからしばらくイギリスの話とかイギリスで作った友達の話を聞かせてくれて30分は話していた。
話を聞きながら、英語を話せるようになりたいと色々挑戦してきたけど、その度に苦手意識で何度も挫折してきた悔しさを思い出した。英語は好きだけど理論で理解するグラマーはどうしても苦手で受験でも最も苦しめられた教科だった。
「わたし何度も英語に挫折してきたんですよ。大学時代、外国人に英語で観光地をガイドするサークルに入ってみたり、英会話教室に行ってみても、自分の言いたいことが全然言えないもどかしさに絶望しちゃって。苦手意識が強いんです。」
そう言うと、彼女は「まずは単語をたくさん覚えること。これが出来なきゃ始まらない!そして、リスニング!NHKのラジオ英会話からで良いから、毎日聴くの。そして何を言ってるかが分かるようになったら後はこっちのもんだよ」「あなたは若いんだからすぐ出来る!今日からでも始めれば変わるよ!」とアドバイスをくれて「色々お話ししちゃってごめんね。楽しかったわ。Have a nice day!」と言って去って行った。
そっか、英語が話せればどんな国の人ともコミュニケーションが取れるんだよなって改めて思った。彼女に偶然出会ったおかげで、もう一度英語に挑戦する勇気が出てきた。中国語もやるけど。
あんなに爽やかなHave a nice dayは初めて聞いた。偶然の出会いやきっかけが後々大きな意味をもたらしてきたわたしの人生。彼女に偶然話しかけられたことは、ぜひその伏線にしたい。