ファイト

今、非常に生き急いでいる。生き急ぐ理由は、特に思いつかない。
ただ、止まったら死ぬマンボウみたいな感情。あ、今流行りのマンボウじゃなくて、水族館にいるマンボウの方だ。
やりたいと思うことはどんどん浮かぶ。そして、それを始めるスタートダッシュの行動力だけは凄まじい。なのに、時間をうまく使うことが下手くそだし、とにかく体力がない。
世の中の原理として、スキマ時間を上手に使える人はどんどん先に行く。
今走り出していることは、仕事の試験勉強(簡単に言うと、ピチューからピカチューになるための試験。ここで、ピカチューしか思い浮かばない程度にポケモン知らなさすぎる)とダイエット、英会話、書くための勉強。
試験勉強は目指す仕事をやるために絶対通らなきゃいけない道で、英会話は外国人の当事者が来た時にタジタジだったわたしに対して、流暢な英語で代わりに対応してくれた検察のお姉さんがかっこよすぎて主任に報告したら、「うちにそのレベルを求めるのはやっぱり無理なのかな?」って冗談混じりで言われたのがすごく悔しかったから。いや、わたしも出来るようになるしかなくない?って思った。書くことは、自分が好きなことを嫌いになりたくなかったから。


でも、どれもちゃんと出来てない。
特に仕事の試験勉強は最優先で全力で走らなきゃいけないのに、全力で走ってない。
退勤後に家に帰る前にカフェで勉強する1時間半を除いても、毎日通勤で電車に乗ってる時間、往復合わせて3時間、お昼ご飯食べた後のお昼休みの残り10分間、寝る前の1時間の合わせて約4時間。実は時間はこんなにある。
でも、体力が追いつかない。
電車に乗ってる時間は実質睡眠時間だし、お昼休みの残りの10分間も睡眠時間。
何でこんなに寝ても寝ても眠たいんだろう。
一応夜は5時間半から6時間は寝ているはずなのに、身体が脳のどちらかが休まるのが追いついていない。
ショートスリーパーになれたら、もっとやれることが多かったかもしれない。
人間寝なきゃダメだし、特に、自分の免疫に頼り切るしかないコロナのご時世で睡眠時間を削ることはご法度だけど、夜以外に寝るのはコスパが悪すぎる。
同期の子が、朝1時間早く来たり、昼休みに勉強してるのを見て勝手に焦る。彼女は「スキマ時間ほど活用しなきゃね」とよく言っていて、すごく勉強のできる頭のいい子だけど(人柄も良くて大好きな同期)、こういう時間をうまく活用できるからこそなんだと思った。
そういえば、受験の時も、徹夜とかはしてなくてめちゃくちゃ追い込んでるわけでもないのにきっちり点数を取る子は、電車とかちょっとしたスキマ時間にスイッチがちゃんと入る子だった。わたしは、寝てる場合じゃなかった。

やるしかない。

 


わたしの人生は、ほとんど悔しさから成り立ってきた。残念ながら、何でもそつなくこなせるタイプとは真逆にいて、常に出来る誰かを羨みながら出来ない自分を憎んできた。
汗を流しながらもう無理って思いながら、高すぎる段差を一段登った横を、涼しげに駆け上がっていく人は何人もいて、それを眺めながらいつも泣く。
そんな学生時代だったけど、今よりも何十倍も生きている気がした。
やりたいのに、わたしには出来ないから仕方ないかって思ってるのがダサすぎる。
大人になると、変に人生を悟って、汗を流すことを嫌って、もがき苦しまなくなるのどうしてなんだろう。
こんな文章を書いてるのも、朝になって出勤途中の社会人モードの頭で見たら、あぁ何書いてんだろってきっと思っちゃう。
上手にさぼる大人がもてはやされるし、遊べる人がかっこよく見えるし、努力を見せずにそつなくこなすのがかっこいい。世間の目を気にして失敗が怖くなるし、努力してると「意識高い系」とか言われる。


でも、だるいなって言いながら、本当は不完全燃焼な悔しさをビールで流し込むよりも、全力投球して、出来ない!悔しい!やりたい!って泣ける大人でいたいな。
ファイト!